HTTP load balancingで海を跨いだ負荷分散をしてみた
概要
GCPのHTTP load balancingには一つのIPアドレスで複数のリージョンに負荷分散できる機能があります。
Google Cloud Platform Blog: Unveiling scalable HTTP load balancing across cloud regions
これを上手く使えば、ニューヨークにいる人にはアメリカのサーバに、フランクフルトにいる人はEUのサーバに、そして東京にいる人はアジアのサーバに導いて快適なアクセス環境を提供できるのでは?という夢が広がるので検証してみました。
設定方法
以上、簡単ですね。
結果
普通は
一つのリージョンにサーバを構築してアクセスを受けるので、下の図のように世界各地からアクセスが一つのリージョンに集まっています。
設定後
下の図のようにアジア圏の人はアジアのサーバに、北アメリカの人はアメリカのサーバに、ヨーロッパの人はEUのサーバにルーティングされているようです。
あとがき
ただし、中央にDBを持って書き込みを行うようなシステムの場合、話はこんなに単純では無いですね。 マルチマスター構成が取れるDBなら良いですが、普通はどこかの一つのリージョンにマスターDBを固定しなければなりません。 taptripの場合はDBをマスター、スレーブ構成で持ち、Slaveを各リージョンに配置して引き続き検証を続けたいと思います。